MEC食のチーズのこと

MEC食の栄養を調べたきっかけはチーズだった
先日公開したMEC食で足りない栄養素についての考察は、そもそもはチーズが種類によってあまりにも栄養素が違っていたことが発端でした。
同じ100gでも製法によって含まれている栄養のバランスがかなり異なります。
MEC食で120gのチーズを食べる上で気になったこと
プロセスチーズとナチュラルチーズの違い
そもそもプロセスチーズとナチュラルチーズの違いを知りませんでした。
プロセスチーズに使用される乳化剤について
プロセスチーズには本来なら分離してしまう溶けたチーズ同士をくっつけるために乳化剤が使われています。
乳化剤にはリン酸塩が使われています。リン酸塩は食品添加物として加工食品でよく使わているようです。
リンの過剰摂取はカルシウムを吸収阻害し骨粗しょう症の原因になるとも言われています。
もともと乳製品にはカルシウムとともにリンも多く含まれているのですが、バランスとしてはカルシウムのほうが多くなります。
プロセスチーズの場合、乳化剤が影響しているのかは不明ですがそのバランスが逆転してしまっています。
乳酸菌
チーズは発酵食品なので、乳酸菌が含まれています。
チーズ専門店などで売られているナチュラルチーズは、乳酸菌が生きているので発酵が進むため食べるタイミングでの味わいの違いを楽しんだりするようです。
ナチュラルチーズでも、スーパーで売られているものの中には、保存性や日持ちのために加熱殺菌されているものがあります。それらのチーズに含まれる乳酸菌は生きていません。
プロセスチーズも加熱しているので乳酸菌は生きていません。
塩分
ナチュラルチーズ・プロセスチーズに限らず市販されているチーズにはたいてい塩分が含まれます。
自分のよく食べるファミリアチーズは120gあたりの食塩相当量は3.6gです。
参考までに、厚生労働省の1日あたりの塩分摂取量の目標値は男性8g、女性7gです。
気になった点からチーズを120g食べるということを見直してみると
リンの過剰摂取に関して
加工食品を使いすぎたり、外食をしすぎなければ、プロセスチーズで摂取することになるリンだけでは過剰摂取にはならないかな?と考えます。
たまにナチュラルチーズも組み合わせてプロセスチーズ100%にならないように気をつけて・・という感じで。
乳酸菌に関して
MEC食生活の中で、気になるのが便秘なので乳酸菌については関心がありました。
生きた乳酸菌がイメージとして良さそうと思っていたのですが、どうも調べていくうちに乳酸菌の死骸でも腸内環境の改善につながるそうです。
また、生きた乳酸菌が残っているチーズを入手するのは専門店じゃないと難しそうだし、味も癖があって慣れなさそうだからスーパーで入手できるもので十分じゃないかなと思っています。お金も掛かりそうですしね・・・
塩分について
ナトリウムの量はちょっと多いかも、と感じます。
特にプロセスチーズは高めです。
実際チーズを食べていてしょっぱさが気になることがあります。
MEC食がカリウムが少ないということもあって、チーズだけで目標量の半分を占めてしまうのは不安があります。
ベース量の範囲内なら問題ないと判断します
気になる点を改善するのには、プロセスチーズに偏らずナチュラルチーズも積極的に活用していく必要があります。
ベース量であれば、プロセスチーズのみでも大丈夫かなとは思うのですが、今回のように色々な数字を見てしまうと、せっかく食べるならリン酸塩や塩分を控えられる方がいいなぁと思ったからです。
MEC食で体重減らない人の中にはチーズが原因の人もいるかも?
今回いろいろ気になってしらべていて、もしかしたらMEC食を実践してるけれども体重が減らないという人はチーズが原因のこともあるかも?と思いました。
マスカルポーネなど糖質が多いチーズを好んで食べていたり、塩分のきついチーズを食べていてむくんでいたり…
カッテージのようにカロリーや脂肪分が低いのはヘルシーそうですが、MEC食において、脂肪分って食事の満足度にかなり貢献していると自分は感じているので、もしカッテージばかりだと、物足りなくて他の食品に手が伸びてしまうかも?
なんて想像してしまいました。
参考サイト
食品成分データベース https://fooddb.mext.go.jp/index.pl
グリコ栄養成分ナビゲーター http://www.glico.co.jp/navi/dic/index.html